丹後ちりめん

丹後ちりめんとは、京都府北部の丹後地方を主な産地とする伝統織物。表面にある細かい凹凸(シボ)が特徴で、着物生地として広く愛されています。

丹後ちりめんは、経糸と緯糸を交互に織りこんで作られます。緯糸には1メートルあたり3000回もの強い撚りがかけられており、その収縮の差によって凹凸状の模様ができます。このシボがあることにより、シワがよりにくく、凹凸の乱反射によって豊かで深みのある色合いの染め上がりとなります。

ちりめんと言えば「絹」のイメージがありますが、近年ではポリエステル、レーヨンなどを使った織物もあります。化合繊維の丹後ちりめんは強度が高く、お洗濯もできるのが特長。洋服や小物の生地に適しています。